『国語が子どもをダメにする』 特設ページ
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『国語が子どもをダメにする』P.49~70が、
平成26年1月26日実施/金沢工業大学入試問題(国語)に引用・出題されました。
   

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  はじめに

  目 次

  終わりに

  読者の声

国語力とは論理的思考力である。しかし、学校では感性の授業ばかり。一方、進学塾の模試やセンター試験は読解偏重、難解複雑信仰、長文速読主義で弊害が多い――カリスマ教師が、国語教育の大罪を内部から検証し、脚光を浴びる「ふくしま式」メソッドを伝授。革命的な国語教育論。
  

この本には、「メルマガ 小学校教育が危ない!」及び「連続ツイート」を利用した内容が2割ほど含まれます。ただし、いずれも大幅な加筆修正を行っており、実質的には「全編書き下ろし」となっています。
  
  
は じ め に

 国語教育がめちゃくちゃだ。
 このままでは、子どもがダメになる。
 日本がダメになる。
 ただし、この本は国語教育の重要性を訴える本、ではない。
 国語が大切――そんなことは、分かりきっている。今さら言うことではない。
 問題は、その大切な国語を、まともに教えていないということだ。
 その大切な国語の能力を測るテストが、狂っているということだ。
 学校もダメだ。進学塾もダメだ。
 感性の国語、自由すぎる国語。読解偏重、難解複雑信仰、長文速読主義の国語。
 こういった問題点を一つひとつ明らかにし、変革していかない限り、日本の子どもはダメになる。
 国語力。それは、論理的思考の技術を使いこなす能力である。
 端的に言えば、論理的思考力である。
 これを身につけさせることこそが、国語教育である。
 これは常識だ。
 しかし、現状はその常識を外れている。
 まず、その現状を知ることだ。
 そして、改革を始めることだ。
 この本は、「国語科を日本語科と呼んだらどうか」とか、「英語教育よりまず国語教育でしょ」とか、そういう話を書いた本ではない。
 国語教育が抱える問題点を洗い出し、傷口を開き、内部から切り込んでいこうとする本である。
 私がこれまで世に出してきた本は一〇冊ある。
 それらの多くは、「治療法」重視であった。
 一方、今回は、傷口を開くことに重点を置いた。
 相当、痛い。
 痛みに耐えて、読んでほしい。
 傷を治すには、まずその傷の位置を、傷の深さを、傷の原因を、正確に知らなくてはならない。
 さあ、早速、傷口を開いていくことにしよう。
  
目 次
 
はじめに

第1章  感性の国語を脱却せよ

【1】 惨状を赤裸々に暴く

全授業に占める国語科の割合
「私、国語の授業って苦手なのよね」
音読の「指導」も「評価」も放棄する教師
授業で音読をどう扱うか
宿題をやめよ、授業をせよ
感性の授業、味わう授業
国語なのか、道徳なのか
自主性尊重の美名の下に展開される感覚的“授業”
解釈なき芝居化など不可能
国語の教科書なのか、“道徳の教科書”なのか
「今日やりたいことを教えて」
本当に「手法を教えて」いるのか

【2】 「内容」より「形式」を重視せよ

国語科の目標とは何か
「内容」よりも「形式」
まずフォームから変える
文章の優劣を判定してみよう
好意的な解釈をしてはいけない
ワインとグラス、どちらを優先するか
これこそが教師の責務だ
校種・学年は関係あるのか
「型」アレルギーの人へ
「型」の五箇条
教科書「を」教えよ
国語教科書は「目的」がもやもや
技術教育に目覚めつつある教科書
技術を大きく分類し、名前をつけよ
基礎なきところに応用なし

【3】 自由を限定すれば、自由は拡大する

言葉遊びは終わりにしよう
「与える」ことを恐れるな
自主性信仰を排除せよ
方法を与えていくための方法とは
「教科書が薄すぎる」と批判するなかれ
形式が内容を引き出す
読売新聞「教育ルネサンス」で紹介された授業
「読書感想文」の罪悪
解釈なくして感動なし
 
第2章  読解偏重・難解複雑信仰・長文速読主義を排除せよ

【1】 入試国語の憂うべき実態

「構成力」と「再構成力」どちらを試すべきなのか
難解複雑の意味、長文速読の実態
足し算すら怪しい子に四則混合計算をさせる愚
中学入試も大学入試も大差なし
「『それ』とは何か」が成立する文章は悪文
悪辣なるかな「抜き出し問題」
抜き出し問題を無理やり作るとこうなる
一読して要求をつかみづらい設問もまた「悪文」
設問をパズル化する必要などない

【2】 物語・小説を読解問題に出すなかれ

文学的文章を出題すべきでない三つの理由
文学読解テストの悪問パターン二つ
朝日新聞記事「入試に小説 なぜ出ない?」
都立高校入試 平成二三年度「小説」を斬る
都立高校入試代案
センター試験「裏ワザ」本の“正しさ”
悪評オンパレードの問5、問6
開き直った「問題作成部会」
50万人中40万人が間違えた悪問を分析する
悪評、枚挙にいとまなし
弱気な教師、弱気な親

第3章 国語教育はこう変えろ!

【1】 国語力向上の原理・原則

国語力とは、論理的思考力である (論理的思考力とは何か)
論理的思考力とは「3つの力」である
同等関係を整理する力――「言いかえる力」
対比関係を整理する力――「くらべる力」
因果関係を整理する力――「たどる力」
あらゆる読解問題は「関係」を問うている
読解問題を出題する際の「正攻法」とは
慶應義塾大学の入試に学べ

【2】 論理的思考力を高める実践トレーニング

「言いかえる力」を高める実践トレーニング
仮想意見文によって「自分」を離れさせる
抽象化力とは名詞化力である
ことわざを利用して「言いかえる力」を高める
サンドイッチ型で文章を構成させる
「くらべる力」を高める実践トレーニング
譲歩のパターンの中でも対比を意識させる
「たどる力」を高める実践トレーニング
好きです嫌いです作文をやめよ
物語・小説の「主題文」を構造化する
「三つの力」を複合して書く「共通点・相違点作文」
驚くほど深い考察に手が届く
普遍的な「対比の観点」を持つということ

【3】 国語テストを一新せよ

中学入試国語を変革せよ
センター国語を刷新せよ
「PISA」はどう影響するか
PISA型信仰に警鐘を鳴らす
「公立中高一貫校適性検査」「全国学力テスト」が拍車をかける
わが子を疑う前にテストを疑え

終わりに


  
終 わ り に

「こいつ、ずいぶん偉そうに書いてるな、何様だ?」
 そんな反発を感じたのであれば、私のメッセージは読者であるあなたに届いたということだろう。
 人間、自分の弱点を突かれたと感じたときに、最も反感を覚えるものである。知らず知らず、自己防衛の構えに入るわけだ。
 反感を覚えながらもとりあえずページをめくっていき、最後まで読んでしまったあなたは、変革の必要性に薄々感づきながらも実際に何らかの手段を講じるところまではたどりついていなかった、なかなか一歩踏み出すことができなかった――そんな方なのかもしれない。
 この本を足がかりに、ぜひ行動を起こしていただきたい。
 もし、反感を覚えたどころか大賛成して膝を打った、という方であれば、それはそれで大歓迎、ありがたいことだ。
 そんなあなたにとっては、思わぬ味方を得た気分だろう。「この本には、自分がこれまで考えていたことが、これでもかというくらいにはっきりと書かれている。自分の考えは、やはり間違っていなかったんだ」。そんな気持ちになっていただけたのであれば、著者冥利に尽きるというものだ。
 この本には、私が小学校教師であった当時に抱き続けた疑問や怒り、そして、その後国語塾を開き今に至るまでの間に日々強めてきた確信を、すべて刻み込んだ。
 書き終えたときは、今日死んでも悔いはない、とすら思った。
 しかし、改めて読み直すうちに、「戦いはまだ始まったばかりだ」という思いを強くした。
 この本は、スタートラインにすぎない。
 変えていく、変わっていくのは、これからだ。
 私は、次の一歩を踏み出そうと思う。
 あなたもぜひ、あなたにできる第一歩を、力強く踏み出していただきたい。
主 宰 福嶋隆史
  
読 者 の 声
 
 内容に対する共感のハガキをいただきました
  • 早稲田大学教授・石原千秋氏|植草学園大学名誉教授・野口芳宏氏
    • お二方のハガキには、いずれも300字近い文章が手書きでびっしり。本の内容への共感のメッセージでした(さすがに転載したりはできませんが)。お二方から直筆ハガキをいただいたことは、大変な励みになりました。ありがとうございました!
 Twitterに寄せられた声からピックアップ
  • 北海道教育大学 前学長 村山紀昭氏のコメント:
    切れ味鋭く単刀直入で大事な問題提起満載だなと思いました。現職の先生方が読んでくれるといいのですが。元ツイート返信
     
  • 小学校教員、及び志望の学生は読むべき本だと思います。自分の場合はこの本のおかげで実習中の先生方の素晴らしい国語の授業の思い出が崩れ去りました(笑) 国語は論理的思考力育成の場。そんな当たり前のことに気づかされます。元ツイート
     
  • この本を現場の教師に読んでみて欲しい。で、感想聞きたい。極端で強烈だけど正しいこと言ってると思うし。とりあえず俺と考え方の方向性似てるから修論の論拠に使えるのは間違いない。元ツイート
     
  • 『国語が子どもをダメにする』、本当に面白い。高校だと、小論文の指導に問題を感じることが多い。国語だけでなく、どの教科の先生も「課題文」に内容の解説や誤字などの修正に終始し、読解の技術や構成の技術の指導、演習が欠如している。善意でやっているだけに歯がゆい
     
  • 簡潔、明快でまさに論理的。言語技術、方法、形式、型、これらは国語教育の核心だと思います。「A。しかし、B。だから、C」小学生も高校生も型は使える。この型を使って書けない人間が話せるようになるわけがない。『国語が子どもをダメにする』は大変興味深い本です。元ツイート
     
  • 『国語が子どもをダメにする』を読んでいる。むちゃくちゃ面白い。以前から、国語の授業に感じていた違和感の正体がわかった 返信
      
  • 自分が生徒時代に感じていた"現代文授業の役立たなさ"の正体を暴いてくれました。元ツイート
     
  • ストレートな怒りも痛快ですが、改善提案を興味深く読みました。学校でも塾でも家庭でも、実践する人を増やしたいですね。返信
     
  • 『国語が子どもをダメにする』を読みました。武道をかじっていたこともあり、型の大切さがしっくりきました。(中略) 良書をありがとうございます。元ツイート返信
     
  • 読了。我が意を得たり。お子さんの国語の成績に納得して居られない保護者の皆様、必読!元ツイート返信
     
  • 教えることが可能なのは何よりも「技術」であり「型」であり「形式」であること、形式を「制限」することで却って自在に型を使いこなす力がつくこと。この辺全面的に同意。自由より、自在のほうが貴いのである。元ツイート
     
  • 読了。入試国語の在り方に一石を投じる(もちろんそれだけではないが)良書で、今後学校や塾業界がどのように動いていくのか楽しみ。元ツイート
     
  • ものすごく納得! 国語の先生がやっている小論文の指導に感じていた違和感の正体が見えた。国語の先生は一生懸命に課題文の解説をする。まるで現代文の授業。生徒は頷くだけ。元ツイート
     

 ウェブで見つけた感想等
  •  読んでみると、私が国語講師時代に感じていたこととかなり一致するようにも感じました。
     そして、日本の国語教育を変えたい、という熱い思いを語っておられるので、著者の福嶋さんには大いに期待したい、と思いました。
     私としては、これからの子供たちのことを思うと、中高大の国語の試験問題の出題者が、手っ取り早い「ふるいわけ」というのではなく、その出題を通じて(またその試験問題が教材となることも見据えた上で)生徒を伸ばすことを考えた設問を作るべき(これは一種の愛情の問題であるとさえ思う)、その視点で一から自校の出題スタイルを練り直して欲しい、という思いが強いです。引用元:弁護士 村上英樹のブログ
     
  • 元・千葉県立高校校長 海老原信考氏の書評:
     小学校の国語は、「基礎技術の育成を重視していない」。欠陥は中高にまで響く。
     教師の指導がない「放任授業」、活動主義と自主性信仰がもたらす「お遊び授業」、その例として本書は、ある新聞が評価する教育系大学附属小学校の授業を示す。「隅から隅まで、ひどい授業である」
     国語力育成(=論理的思考力育成)が欠落した授業の原因は、感性の授業、感想を話し合う授業、協同学習、「初発の感想」を求める教科書や教師用指導書等にある。国語力は身に付かない。
     国語力の貧困は、組織の体力を奪う。企業は対策に乗り出している(日本経済新聞夕刊・平成20年6月17日、21日)。
     その一例、フジミインコーポレーテッド各務原工場は、若手従業員に文学作品の書写を課す(年間7万3千字)、漢字検定も奨励。書写を実施後、現場の改善提案が2倍に増えた。この成果は、思考力とは言語能力であることを如実に示す。
     著者は東京と横浜の小学校4校に勤務のあと、国語専門塾を主宰。国語力とは論理的思考力である、内容より言語技術を重視せよ、センター試験その他の国語テストを一新せよ、と訴える。
     若者が洋画の字幕さえ追えない現実に驚く。母語運用能力を鍛える。教育行政は学力向上にシフトした。小学校の総授業時数の25%強を占める国語の授業変革が、他教科の学力も押し上げる。
     
  •  「本物の国語力」が身につくとしてベストセラーを生み出し、いま脚光を浴びる「ふくしま式」メソッド。その提唱者でカリスマ教師の著者が、今度は革命的な国語教育論を刊行した。国語力とは論理的思考力であるとの信念から、「学校、塾・予備校、センター試験はヒドすぎる!」と舌鋒鋭い。
     学校の授業では、物語の感想文を書くような感性の授業がはびこっており、下手をすると道徳の授業まがい。一方、進学塾の模試やセンター試験では「読解偏重、難解複雑信仰、長文速読主義」で弊害が多いという。
     ではどうすればいいのか。そのノウハウを「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」の3語で明解にまとめている。子どもの国語の成績に伸び悩む親は必読だ。(J-CASTニュースより)
     
  • 塾で国語を指導した経験に照らしながら読みましたが、本書の批判には同意することばかりでした。
    (中略) 国語の授業は往々にして個別文章の鑑賞がメインだったように思います。文章読解のルールをツールとして教わった記憶はほとんどありません。
    (中略) 本書で「そんなこと聞いても仕方が無い」というタイプの悪問(レベルの低い問い)の指摘があったのには目から鱗でした。言われてみるとそのとおりで、聞いてもしょうが無いレベルの愚問も悪問と言うべきでしょう。
    (中略) 入試から小説をカットしろという提言は大胆にも感じましたが、センター試験の正答率20%の悪問を見せられると説得されました。
    (中略) 国語教育の問題点がコンパクトにまとまっているだけでなく、論理的思考力の本質もわかりやすく示されていて、非常にコストパフォーマンスの高い一冊だと思います。
     
  • 本書は掛け値なく、国語科教育に興味のある、全ての先生にお読みいただきたい本です。必ずや授業やテストを見直すヒントになることでしょう。続きを含む引用元
     
  • 国語教育を憂慮している方、あるべき国語教育を考えている方であれば、ぜひ手にとってお読みください。現状の問題点がハッキリ見えてくるはずです。引用元(書評ブログ/なかなかよくまとめられています、必読)
     
  • 国語でつけるべき力を、福嶋氏のように限定していかないと、一時間の授業でどのような力を育てたのか検証できないのではないか。福嶋氏の『国語が子どもをダメにする』中公新書ラクレ等を参考に、国語教育を見直す時期にきていると感じます。引用元(詳細な教材研究のページです。ぜひチェックを)
     
  • 国語の悲惨な現状を説明し、その改善案を述べる著者。主に後半で書かれている、論理的思考力を鍛える問題は、大人がやっても面白いし、力がつくと思う。そして、さすが国語の先生。わかりやすい文章。引用元
     
  • 「型」の導入によるアウトプット指向の指導を提唱されています。基本的に同意。(引用元書評ブログ)
     
 アンケートフォームなどに寄せられた声からピックアップ
  • ご職業: 教育関連
    年齢: 30代
    お住まいの地域: 関東

    総合評価(10が最高): 10
    その他ご意見・ご感想:
    中学受験生の家庭教師をしている者です。
    論理的思考力の大切さを伝えていきたいと思い、日々仕事しています。
    教えていて、文章が書けない子どもが多いことに驚き、「なぜなのか」とずっと不思議に思っていました。
    私には、中学受験経験があります。記述式の問題中心の学校を志望したため、文章構成や表現については、細かいことまで指導を受けていました。そのため、家庭教師を始めた当初は、現状の深刻さを充分に認識していませんでした。
    本書には、勇気づけられました。福嶋先生のますますのご活躍を祈念しています。