『ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集』 特設ページ
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著書に寄せられた感想――を一挙公開!
この本に掲載されている「見出し語(反対語100セット)」及び「関連語(950語超:“組み合わせると○○”も含む)」
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  この本の特長

  本文紹介/問題の各種パターン

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この本の特長

~冒頭解説から引用~

「知っているだけの語彙」から「使いこなせる語彙」へ

 「語彙力」とは、何でしょうか。
 語彙の「彙」は、「集める」という意味を持ちます。
 語彙とは、簡単に言えば、単語の集まりのことです。
 となると、語彙力とは、言葉をどれだけ知っているかという、「量」のことでしょうか?
 それは、間違ってはいません。しかし、「量」だけでは「力」の説明がつきません。
 「力」とは、「技術等を使いこなす能力」を指します。
 つまり、語彙力とは、「言葉を使いこなす能力」のことです。それが、「本当の語彙力」です。「たくさん知っている」だけでは、ニセものなのです。
 使いこなす能力を高めるために、この本では、「読み・書き」双方の活用場面をバランスよく配置し、かつ、「正しい使い方」だけでなく「間違った使い方」も分かるように工夫されています。一ページ解き進めるたびに、力強い手ごたえを感じることができることでしょう。

「反対語」こそが論理的思考の地盤となる

 この本は、無限に広がる語彙の中でも「反対語」に焦点を当てています。
 なぜ、「反対語」なのでしょうか?
 答えは簡単です。反対語(対義語・対照語)の知識を深めることは、「くらべる力」(対比関係整理能力)を高めるための必須条件だからです。「くらべる力」とは、「論理的思考力」を構成する「三つの力(言いかえる力・くらべ力・たどる力)」の中の一つです。
 対比関係(二項対立)をとらえる能力があらゆる思考に不可欠であることを知っていただくため、ここで、三人の大学教授の言葉を紹介しておきます。

 まず、早稲田大学教授・石原千秋氏(日本近代文学専門)。「意味の対立する言葉の組み合わせを多く覚えておくと、様々な物語や批評が理解しやすくなる」「〈内/外〉〈心/物〉〈都市/自然〉〈生/死〉〈中心/周縁〉…(中略)僕たちはこういう二元論によって世界を分類している」「二元論は僕たちの物の見方を支配している」「入試を解く時には二元論は絶対的な力を発揮する」以上、『秘伝 中学入試国語読解法』(新潮選書)より。

 次に、東海大学教授・芦田宏直氏(ドイツ哲学・現代思想専門)。「人間は二項対立でしかものを考えることが出来ない」「アリストテレスもカントもヘーゲルもハイデガーもヴィットゲンシュタインもみんな二項対立」以上、ツイッター(@jai_an)2012年2月12日のツイートより。

 最後に、多摩大学教授・樋口裕一氏(文章術専門)。「何かを考えるとき、その出来事が、どのような二項対立のどの位置にあるかを理解することが有効だということなのだ。それが、分析の第一の作業だと言えよう」「ある行動をとるということは、二項対立のうちのどちらかを選択するということなのだ」以上、『ホンモノの思考力』(集英社新書)より。

 いかがでしょうか。
 反対語は、成績向上策・入試対策として即効性を持つのはもちろんのこと、人間の思考の根底を支える「地盤」としての役割を持っているのです。

「述語優先の発想」と「逆説的発想」

 「亀は遅い。しかし、兎は速い」という文章を考えます。
 「亀は・兎は」と「遅い・速い」のうち、この文章の主張(価値判断)を伝えているのは後者、つまり述語です。
 この問題集は、述語になり得る言葉を中心に集めています。
 「亀・兎」といった具体的な言葉は無数にありますが、「遅い・速い」といった抽象的な言葉は、ポピュラーなものをある程度絞り込むことができます。
 そして実は、子どもたちが最も苦戦しているのも、この「抽象語」です。これを使いこなせるようになったとき、初めて、「語彙力がついた」と言えるのです。
 さらに、問題の中では、「逆説的発想」を重視しました。
「亀は遅いが努力家だ。兎は速いが怠け者だ」というような、価値の逆転をふんだんに取り入れました。こうすることで、たとえば「速いことこそが良いこと」というように言葉の意味(価値)を偏って認識してしまう危険性を逃れ、より自在な活用力を得ることができるのです。

盤石な国語力を築き上げる

 この問題集の対象は主に小学生ですが、中高生にも大いに役立つ内容になっていることは一目瞭然でしょう。言葉の学習において、学年・校種等の枠組みは本来不要です。その意味で、この本は、一度やって終わりの問題集としてではなく、活用自在の反対語辞典として長い間ずっと手元に置き、使い続けていただきたいと思います。
 ところで、反対語というものは、絶対の答えがあるものではありません。姉の反対語は、「男女」を軸とすれば兄、「年齢の上下」を軸とすれば妹です。何を軸(対比の観点)とするかによって、反対語は変化します。極端な話、軸は無限にあります。山の反対語を海、川、平野、ビル、あるいは人間とすることができるように、反対語は無限に創造可能です(ちなみに、太宰治『人間失格』にも、反対語を作るやりとりが登場します)。この本は、そういった可能性の中から最もポピュラーな例を取り上げたものであるとお考えください。

 さて、この本の主眼は「語彙力」ですが、私の前著等では、国語力とは「論理的思考力」である、としています。これらの関係は、骨と筋肉によって説明できます。言葉を知ることは、骨を強くすることです。言葉の活用力(語彙力)を高めることは、骨と骨をつないでいる筋肉を動かす力を高めることです。そして、論理的思考力は、その筋肉を、走る・投げる・跳ぶといった目的のために組み合わせて効果的に動かすための技能です。
 つまり、「語彙力」は筋力であり、「論理的思考力」は運動能力であるということです。
 その「論理的思考力」は、三つに分類できます。すなわち、「言いかえる力(抽象・具体の関係を整理する力)」「くらべる力(対比関係を整理する力)」「たどる力(因果関係を整理する力)」です。これら「三つの力」を高める方法を詳説したのが、「本当の国語力」が驚くほど伸びる本です。
 また、力を高める練習の場として最適なのが、ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集ふくしま式「国語の読解問題」に強くなる問題集の二冊です。
 本書とともにこの三冊(いずれも大和出版)を活用すれば、国語力は盤石のものとなることでしょう。



~内容のレベル等について~

『ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集』では、

 ● 反対語100セット(200語)

を、1ページ1セットで割り当てています。これらが、各ページの見出し語となります(ページ右上に大きく表示)。

 さらに、ページ上部には、

 ● 各反対語の〈関連語〉5~6セット(全950語超)
 ● 見出し語・関連語についての解説(約200字)

が配置され、ページ下部は、

 ● 各反対語・関連語を使いこなすための「活用問題」

…といった構成になっています。
 見出し語及び活用問題の難易度バランスは、絶妙に調節されています(以下の通り)。

 見出し語100セット全体を4つのレベルに分割。

 レベル1 …… 16セット + 復習問題
 レベル2 …… 24セット + 復習問題
 レベル3 …… 36セット + 復習問題
 レベル4 …… 24セット + 復習問題

 レベル1 …… 小学3年生で正解率が6~7割になるように作成
 レベル2 …… 小学4年生で正解率が6~7割になるように作成
 レベル3 …… 小学5年生で正解率が6~7割になるように作成
 レベル4 …… 小学6年生で正解率が6~7割になるように作成

 小学1~2年生にとっては難しめの問題が多くなっています。
 ただし、すべての漢字にルビが振ってありますし、見出し語自体は非常に平易※ですから、挑戦してみる価値はあるでしょう(※レベル1~2)。
 一方で、中学生・高校生にもぜひ役立ててほしいと思います。
 いつも申し上げているとおり、国語の学習に学年・校種といった枠組みは本来不要なのです。

 ここで、見出し語の例をいくつか挙げておきましょう。

レベル1
明るい ←→暗い
始まる ←→終わる
入る  ←→出る
外   ←→内
前   ←→後

レベル2
広い  ←→狭い
心強い ←→心細い
当たる ←→外れる
表   ←→裏
全体  ←→部分

レベル3
拾う  ←→捨てる
つなぐ ←→切る
直接  ←→間接
主観  ←→客観
誇らしい←→恥ずかしい

レベル4
流行る ←→廃れる
独創  ←→模倣
一方向 ←→双方向
真   ←→偽
当事者 ←→第三者


 関連語は、たとえば次のようになっています。

見出し語
つなぐ  ←→切る

関連語
つながる ←→切れる(途切れる)
結ぶ   ←→解く(ほどく)
関係   ←→無関係
連続   ←→断続
アナログ ←→デジタル
オンライン←→オフライン

 上記のように、「訓読み(和語)」「音読み(漢語)」「外来語」など、いろいろなタイプの言葉をバランス良く選んでいます。

 なぜ「つなぐ」が「アナログ」と関係あるの?
 なぜ「切る」が「デジタル」と関係あるの?

 こういった、子どもたちが疑問に思いそうな部分については、「解説」の中でしっかり説明していますから、「なるほど」と納得した上で進めていくことができます(きっと、大人にも発見が多いはず)。

 そして、これらの見出し語・関連語を使いこなすための活用問題を、多様なパターンで提示。
 穴埋め問題・短文読解・短作文を中心とし、間違い探し問題や仲間分け問題など、楽しみながら取り組める問題を、多々ちりばめています。
 飽きずに取り組むことができるでしょう。

  
本文紹介/問題の各種パターン

本文の一部をご紹介します。

 31 安心 ←→ 不安  

〔関連語〕

 安心   ←→ 心配
 安堵   ←→ 懸念(危惧)
 安んずる ←→ 案ずる(危ぶむ)
 楽観   ←→ 悲観
 気が緩む ←→ 気が張る

〔解 説〕

「心配になる」も「不安になる」も似たような意味ですが、「心配」と「不安」には違いもあります。たとえば、「心配する」とは言えますが、「不安する」とは言えません。「心配」は「心を配る」ということであり、能動的に(自分から)気を遣うイメージを含むわけです。一方、「不安」は、「する」のではなく「なる」だけです。悪い結果が気になって、自然と落ち着かなくなる状態です。
「安堵」は、気がかりなことがなくなりほっとする心情。
「気が張る」は「緊張する」とほぼ同じ意味です。

    〔ポイント〕
    「安んずる」……「安心する」とほぼ同じ意味。
    「懸念」……「心配」とほぼ同じ意味。
    「危惧」「危ぶむ」……「懸念」「案じる」よりも強い心配を示す表現。


〔活用問題〕

◇1 次の各文の空欄に入れる言葉としてふさわしくないものを、それぞれの【 】から一つずつ選び、その言葉にマルをつけなさい。

ア 娘は、面接で失敗するのではないかと(    )、ここ数日は夜も眠れないらしい。
  【心配で 不安になり 安心で 悲観して 気が張って】

イ 昨今地震が多く、いつ大災害が起きるかと(    )いるのだが、今のところは何も起きていない。
  【危ぶんで 気を張って 危惧して 安堵して 案じて】


◇2 次の文章の空欄を考えて埋めなさい。

「出産は心配事が多いが、実際に産んでしまえばそれほどのことでもない」。つまり、「あれこれ心配していないで実行してしまえば案外たやすいものだ」。この意味のことわざを、(          易し )と言う。


 37 全体 ←→ 部分  


〔関連語〕

 全体     ←→ 一部(細部)
 全面的    ←→ 一面的
 粗い     ←→ 細かい
 大まか    ←→ 細か
 根幹(根本) ←→ 枝葉
 集団     ←→ 個人

〔解 説〕

「全面的」と「一面的」は、反対語とは言えますが、やや使い方が異なります。「全面的に賛成」の反対としては「部分的に賛成」が自然であり、「一面的に賛成」とはあまり言いません。「一面的」には、「偏りがある」というマイナスの意味合いが含まれます。たとえば、「一面的なものの見方をしないように」といった使い方をします。
「粗い」は、「網戸の目が粗い」のように隙間の大きさを示すほかに、「大まか」と近い意味を表すことがあります。

〔活用問題〕

◇1 次の文章を読み、後の空欄を考えて埋めなさい。

 地平線というものは、地上の人間から見ると、文字どおりまっすぐに伸びた平らな線に見える。しかし、実際には地球の円周の一部なのであり、地球を離れ宇宙から見れば、それは明らかに曲線であるということに気づく。人間の性格についても同様のケースがある。あいつは嫌な奴だ、欠点が目立つ。つき合いの短いうちはそう思っていたが、長い間つき合って見ると、意外に長所も多いことに気づいた。部分的に、細かなところばかりを見ている間には気づかなかったことが、長い時間をかけて全体的に見つめてみると、明るみに出てくる。細部も大事だが、全体をとらえることもまた、大切なのである。

( 地上から見る  )←→(           )
( 平らな線     )←→(           )
(            )←→( つき合いが長い )
( 欠点が目立つ  )←→(           )
( 部分的       )←→(           )
(            )←→( 全体も大切   )

    〔ポイント〕
     文中の対比関係を整理する問題です。
     文中の表現どおりに書くに越したことはありませんが、一字一句を同じにしなければならないわけではありません。


* * * * * * * * * * * * * * * * * *

〔解答(解答例)〕

31 安心 ←→ 不安

  ◇1 ア…安心で イ…安堵して
  ◇2 案ずるより産むが易し

37 全体 ←→ 部分

  ◇1 宇宙から見る・曲線・つき合いが短い・長所も多い・全体的・細部も大事


----------------------------------------------------------紹介ここまで

 上記はほんの一例。
 問題のタイプは多種多様です。
 たとえば……

 ・穴埋め問題(選択式)
 ・穴埋め問題(自作式)

 ・短作文問題(反対語を用い対比の型で書かれた文の後半を書く)
 ・短作文問題(反対語を用い対比の型で書かれた文の前半を書く)
 ・短作文問題(反対語を用い、対比の型で全文を書く)

 ・短文読解問題(対比的観点で書かれた文章を、反対語に着目して整理する)→上記37がその例
 ・短文読解問題(対比的観点で書かれた文章を、反対語に着目して要約する)

 ・誤文訂正問題(言葉の間違った使い方に気づく/それを修正する)
 ・価値判定問題(言葉に込められた価値のプラス・マイナスを判定する)
 ・言いかえ問題(類似した表現に言いかえる)
 ・ことわざ問題(反対語を含むことわざの一部を穴埋めする)
 ・仲間分け問題(類義語同士、仲間分けする/仲間はずれを見つける)

 ほかにも多様な問題が用意されています。

   



  F A Q

  1. 「小学生版」とありますが、中学生でも使えますか。中学生版は出るのですか。


    タイトルには「小学生版」と書かれていますが、実は中高生(あるいは大人)でも十分に使えます。
    語彙の習得に、学年・年齢といった枠組みは本来関係ないのです。
    実際、ふくしま国語塾では、全く同じ問題を中高生に与え、十分な手ごたえを得ています。
    中高生版もいずれは出版すると思いますが、当分先になるでしょう。
    それを待つよりは、今回の問題集で練習することをお勧めします。

    疑う方は、書店で手にとってみればすぐお分かりになるでしょう。
    なによりもまず、あなたご自身にとって「目からうろこ」、納得・驚き・感動の連続になるはずですから。
    ただし、かといって小学生にとって難しいのかというと、そうではありません。
    小学生版と銘打っているくらいですから、当然ではありますが。
     

  2. 長短の素材文について、「出典」や「作者名」等が一切書かれていませんが、なぜですか?


    ひとつ残らずすべて、福嶋のオリジナル文章だからです。
    誰かが書いた文章を引用して素材にしたようなものは皆無です。
    この問題集は福嶋の「著書」ですから、各ページ内であらためて筆者・作者の名前を書く必要もありません。

  3. 以降随時更新