2014年11月実施「無差別級テスト(小説読解:「カーネーション」重松清)」の結果

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  1. テストの形態
    1. 「無差別級テスト」――全校種・全学年統一/問題も試験時間(40分)もすべて同一。
    2. なぜこのような試験が成立するのか?
      → こちら(なぜ複数学年同席の一斉指導が成り立つのか)をご参照ください。
       
  2. テストの目的
    1. 生徒
      1. 小説においても、論理的思考の技術を活用したとき初めて読解が可能になるのだ――ということを体験的に知る。
      2. ただ漠然と通塾するのではなく、「論理的思考力(言語技術)を学ぶのだ」という目的意識を持って通塾できるようにする。
      3. 何ができて何ができないのかをつかみ、今後に生かす。
    2. 教師
      1. 指導の成果が出ているかどうかを緻密にチェックし、今後の指導にフィードバックする。
         
  3. 実施対象
    1. 水17:00、木17:00、金17:00、金19:30、土14:30、土17:00、土19:30の各授業の受講生徒について、テストを行いました。これらの時間帯では、9月初旬から11月中旬まで、2ヶ月半(約10回)の授業を使って、読解を丁寧に進めてきました。
    2. 火19:30、水19:30、木19:30は、評論読解等を重視するため、小説読解は比較的軽く扱います。そのため、今回のテストは実施していません。
    3. 9〜11月に欠席があった生徒、あるいは、その途中で入塾した生徒についても、同じ条件で試験を行いました。その場合、一部は「実力テスト」という気持ちで受けるよう伝えました。
       
  4. 内容について
    1. 問10・問11以外は、9〜11月の授業で指導した内容とほぼ同一です。授業に出席し、授業中にしっかり習得できていれば、かなりの点数をとれたはずです。
    2. 曜日(学年構成)などによっては指導の綿密さに差のあるものもありますが、多くは同じです。
       
  5. 採点基準
    1. 学年による差をつけることは一切なく、同一の基準で採点しました。
    2. 今回の趣旨は「漢字テスト」ではないので、漢字・仮名表記に対する減点は極力行わずに採点しました(とくに問3の熟語の漢字表記など)。
    3. 問11は字数指定があります。50字前後ですから、45〜55字で書くべきところです。ただし今回はそのあたりを基準にせず、内容重視で採点しました。
       
  6. 傾向分析・アドバイスなど
     
    1. 「授業で習った模範解答(の型)を忠実に再現できるのもひとつの能力である」「型を意識せずして”丸暗記”することはできないから、”丸暗記”するのも無駄ではない」ということを、テスト前の授業で伝えました。事前にノートをしっかり読み、再現できる態勢にしてきた生徒の点数が、必然的に上がりました。

      丸暗記したような答案ではないが授業中の指導内容をよく理解できていると思える答案も多く見られました。むろん、丸暗記した答案よりも、こういう答案のほうが価値が高いわけです。そういう「よさ」は、採点にも反映させました。

      一方で、授業の場で自身が最初に書いた誤答を再現してしまっているケースも見られました。自身の間違った思考回路を抜け出るためには、丸暗記も無駄ではないと言えるでしょう。
       
    2. 3つの正解選択肢を完全に選ぶことを要求した問10で点を落としたケースが目立ちました。
      こういう設問では、まず心情語をマークし、そのプラス・マイナスを判定するのが第一歩です(鉄則必読)。
      主人公・誠司の対比的心情変化を考えれば、問われている場面は確実に「ハッピーエンド」の場面です。
      ですから、プラスの心情語のみが答えとなります。それは3つしかありません。

      誤った選択肢の中には、「そうかもしれない」選択肢も含まれます。しかし、本文中に根拠はありません。
      小説において「根拠がない」ことを確かめるのは至難の業ですから、とにかく「根拠がある」ことを漏れなくつかめるよう、文章を丁寧に、意識的に(=整理して)読んでいくことが不可欠になります。
      その整理の技術をこそ、日々の授業で指導しています。
       
    3. 2ヶ月強に渡って扱ってきた題材であり、何度も本文を読んでいるはずなのに、本文に全く書かれていない、あるいは本文の記述に反するような具体的事実を勝手に作り上げて答案に盛り込んでいるケースが若干見られました。また、そこまでいかずとも、ある程度「作ってしまう」読み方をしているケースとなると、さらに増えます。

      生徒ごとの個別ページにも毎回書いていたように、今回の指導の背景には「遅読(速読せずあえて丁寧に読むこと)」があります。具体的描写を無視せず、何が書いてあり何が書いていないのかを確かめながら読むということです。これなくして、「作ってしまう読み」を脱することはできません。今後もこのような視点を、授業の場で指導していきます。
        
    4. 保護者様がお子様の答案を確認し家庭学習に活用する際は、総合得点のみでなく、「部分」にご注目ください。どの問いの、どういった部分で間違えたのか、あるいは正解したのか。これを考えないことには、対策をとることはできません。そのためにこそ、細かなデータを公開しています。
       



総合 記述(問4,6,7,9,11)のみ 
 順位  校種・学年 得点
(100点満点)
順位  校種・学年 得点
(50点満点) 
1 中1男子 92  1 小6女子 45
2 小6女子 89 1 小6女子 45
3 小5女子 88  3 小5女子 44
4 小6男子 87  4 中1男子 42
5 小5男子 86  5 小5男子 41
6 小4女子 83  6 中3女子 40
7 小 5 77  6 小5女子 40
 8 小 5 75  8 中 1 38
8 小 6 75  9 小 6 37
 10 中 1 74  10 小 6 36
 11 小 6 73  10 小 5 36
 12 小 6 72  10 高 1 36
 12 高 1 72  13 中 1 35
 14 小 6 71  14 小 6 33
 14 小 5 71  14 小 4 33
 16 中 3 70  16 中 1 31
 16 小 6 70  16 小 6 31
 18 小 6 68  16 小 5 31
 19 小 6 67  19 中 2 30
 20 小 5 66  19 小 5 30
 21 小 6 65  19 小 6 30
 21 小 5 65  22 小 6 29
 21 中 1 65  23 小 6 28
 24 小 6 64  23 中 2 28
 24 小 6 64  25 小 5 27
 26 小 6 63  25 小 6 27
 27 小 5 61  25 小 5 27
 28 中 2 60  28 小 5 25
 29 小 6 59  28 小 6 25
 30 小 6 58  30 小 6 23
 30 中 2 58  31 小 6 22
 30 小 4 58  32 小 5 21
 33 小 6 57  32 高 1 21
 34 小 5 56  34 小 5 20
 34 小 5 56  34 小 6 20
 36 小 6 55  36 小 6 19
 36 中 1 55  36 小 5 19
 38 小 5 51  36 小 6 19
 38 高 1 51  39 中 1 18
 40 小 6 50  40 小 6 17
 40 小 6 50  40 小 5 17
 42 49  42 中 1 16
 42 49  43 小 5 15
 44 44  44 小 6 14
 44 44  44 小 5 14
 44 44  46 小 5 10
 44 44  46 小 4 10
 48 42  48 8
 49 41  48 8
 49 41  48 8
 51 37  51 7
 52 36  52 6
 53 32  52 6
 54 27  54 5
 55 24  55 4
総合(55名)平均 60
100点中
総合(55名)平均 25
50点中
小学生(44名)平均 60 備考

◆……人数が少なく有意なデータにならないため、空欄にしています。

試験を受けていない生徒の数は含まれません。

下の順位については意図的に学年を消しています。
小学6年生21名)平均 62
小学5年生20名)平均 57
小学4年生3名)平均
中学生(9名)平均 61
中学3年生1名)平均
中学2年生2名)平均
中学1年生6名)平均 60
高校生(2名)平均
男子18名平均 63
女子37名平均 59
設問別――平均点/正答率・正解者数
黒は非記述式
赤は記述式
平均点 正答率・正解者数
問1 ―― 87%(48人)が正解
問2 ―― 69%(38人)が正解
問3 ―― 80%(44人)が正解
問4 6点(10点中) ――
問5 ―― 93%(51人)が正解
問6 5点(10点中) ――
問7 7点(10点中) ――
問8 ―― 75%(41人)が正解
問9 5点(10点中) ――
問10 ―― 45%(25人)が正解
問11 2点(10点中) ――
問10(完全解答で3つ(イ・キ・ク)を選ぶ設問)の分析:
問10
選択率% 2 85 25 24 11 5 76 71
人数 1 47 14 13 6 3 42 39
正しい選択が0で、間違った選択だけであった人数(%)―― 1人 ( 2%)
正しい選択が1つ、間違った選択が2つだった人数(%)―― 5人 ( 9%)
正しい選択が2つ、間違った選択が1つだった人数(%)――24人 (44%)
正しい選択が3つ、間違った選択が0であった人数(%)――
25人 (45%)